毛皮のコートを買って以来、現在に至るまで、
それよりも重いコートは買っていない。
今まで買ったコートの中で、
毛皮製のコートが一番重かったという事は、
ございませんでしょうか。毛皮程、重量が有る
コートの素材はあまりなく、
カシミヤよりもウールのコートの方が重い物もありますが、
それでも毛皮のコートに比べますと、
やはり毛皮製のコートの重みが勝るかと存じます。
また、軽くて保温性のあるダウンジャケットや、
薄くて温かく、動きやすいフリース素材など、
重さ・厚みは抑えつつ、より寒さから身を守る
衣料品も増えてきておりますので、
毛皮が流行った頃よりも、寒さ対策としての
毛皮製品の需要が少なくなって参りました。
また、バブル期などのご購入された毛皮製品は、
寒さ対策が一番の目的ではなく、
オシャレのアイテムとして、
時代のステータスとして流行った産物でございますので、
元々、極寒地で、寒いから毛皮が必ず必要な場所ではなく、
中は薄着で、毛皮を羽織って、オシャレを楽しまれた、
例えば東京、例えば大阪の様に、
極寒地ではない地域の方におきましては、
寒さ対策としてではない毛皮製品は、
あまり必要性がなくなってしまったのではないでしょうか。
毛皮が懸念されて、毛皮製品が着られなくなる
理由の一つでもある毛皮の重さ。
長時間にわたっては、毛皮を着るに堪えられない、
毛皮製のコートに、肩凝りや腰痛を、
感じられる方も中にはいらっしゃいます。
軽さと機能性を重視しますと、
やはり重くて動き辛い毛皮のコートは、
出番が徐々に無くなっていくのでしょうか。
この先に重い毛皮のコートを、
ご使用になられるご予定はございますか？
チンチラ、セーブル、リンクス、ミンク等の
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チンチラと言うワードを聞きますと、
毛皮のコートやマフラー、チンチラのバッグなどを
連想される方も多いのではないでしょうか。
美しく、そしてフワフワで柔らかく、
滑らかな毛並みが魅力的なチンチラ毛皮ですが、
原産地が、標高3000メートルを超える
寒い高原であるチンチラは、
寒さから身を守るために、
密生した毛並みをしており、
一つの毛穴から、約80本もの毛が
生えていると言われております。
チンチラは砂浴びをすることを好みます。
一見、砂の中に潜ったり、砂に体を擦り付けて
遊んでいるようにも見えるチンチラの砂浴びですが、
実は、チンチラの皮脂腺から出る、
余分な油などの分泌物を落とすため、
そしてチンチラの毛や皮に付いた、
肌の汚れや臭いを砂に吸着させて落とすために
本能的に砂浴びによって、毛並みを綺麗にしているそうです。
チンチラの毛皮は、ご購入当初はフワッフワで、
さらさらと指をすり抜けるような、極上タッチではございますが、
人が触り、人間の手の皮脂などが付着しますと、
どうしても滑らかさが劣って参ります。
砂浴びをしている頃には、チンチラ自身で
毛並みを綺麗にしておりましたが、
人の皮脂や埃、空気中の浮遊物や湿気などにより、
いつまでも同じ状態の毛並みを維持することは、
なかなか難しいのでございます。
希少で高価なチンチラを使用しました毛皮のコートやショール、
チンチラのマフラーやバッグなど、
素晴らしい毛並みを維持したいと、あまり使われなかった毛皮が、
クローゼットで眠っておりませんでしょうか。
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