適材適所(てきざいてきしょ)は、四字熟語で、
「人の能力・特性などを正しく評価して、
ふさわしい地位・仕事につけること」を表しますね。
もともとは、伝統的な日本家屋や寺社などの
建築現場での「木材の使い分け」がその語源であり、
すなわち“適材適所”の材とは木材の材を意味します。
豊富な森林に囲まれた日本では、
針葉樹・広葉樹など実にさまざまな木材が、
建築に使われてきた歴史があります。
建物を支える柱や梁などにも、
実に適切で理にかなった使い分けがなされてきました。
例えば土台には腐りにくく耐久性の高い檜(ヒノキ)や栗（クリ）を、
内装の一部になる柱には木目の美しくやさしい肌合いの杉（スギ）を、
また屋根や二階以上の重量を支える梁には強靭な松（マツ）をといった具合です。
また、家具であるたんすには桐（キリ）が最適とされるのも同様です。
また、求人募集では、「適材適所」の「材」が、
材木や材料の「材」ではなく
「適財適所」と、財産の「財」を使う会社も増えておりますね。
これは、「企業＝人」の考え方で、
一緒に働く人を財産と捉え、人材ではなく人財を、
適した場所で、適した人財が活躍できるようにと、
思いが込められた造語という考え方があります。
前置きが少し長くなりましたが、
「適した何かが、適した場所で輝けること」は、
人であっても、物であっても、
とても好ましいことであると思います。
適した価値があるからこそ、適した場所だからこそ、
輝けることがありますので、
「宝の持ち腐れ」は勿体ないことであり、
今、輝けずに出番を待ち続けているものにもまた、
新しい場所、適した場所で求められ、
本来の力を発揮できる可能性があるのでございます。
例えば、長い間、使うことがなくクローゼットの奥で
出番を待ち続けていた毛皮製品や着物・帯、宝飾品など、
今、最も必要とし、求められる場所があり、
その適した場所で、再び輝きを放つことができるのなら、
それは「活用」でございます。
手放すその一瞬は、お別れで悲しいお気持ちを、
感じられるかもしれません。
一度手にされたものを手放すのには、勇気も必要で、
使っていた頃の大切な思い出もまた、
心に仕舞っておきたいものでございます。
しかし、その一歩を踏み出されることで、
今もっとも必要とする場所に向かうからこそ、
高くお買取りをさせて頂くことができますので、
現金買取により、今となっては残念ながら、
使う機会が無くなってしまったものに、再び光が当たり、
次に必要と大切にして下さる方の下で、活き続けるのでございます。
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