お出掛けになる前に、ハンドクリームを手に塗り込んだり、
香水をつける方も多いと思われます。
手に塗ったハンドクリームは、香りが付くタイプの物や、
無香料でも手に、しっとり感が残るタイプの物もございます。
その手で毛皮を触ってしまいますと、毛の表面に成分が付いてしまい、
毛皮の硬化やダメージの原因の一つになってしまうのです。
また、香水・フレグランスの場合は、
毛皮はニオイを吸着しやすい性質でございますので、
直接毛皮のコートやショールに香水を掛けなくとも、
肌や洋服につけた香水の香が、
毛皮に付着してしまうことが有るのでございます。
整髪剤もしかりで、ヘアスプレーやヘアワックスをつけた髪の毛が、
毛皮製のコートの肩部分に当ったり、
毛皮のショールに当ったりすることで、
毛皮への痛みに影響を与えてしまうケースもございます。
スタイリング剤には、シリコンなどの成分が入っておりますので、
触れることで、本来は毛皮にはついていない成分が付着し、
柔らかなタッチの手触りが魅力の高級毛皮が、固くなってしまう場合も有るのでございます。
せっかく高いお値段でご購入された高級毛皮製品でございますので、
売るときも、少しでもより高くお売り頂くために。
綺麗に着用して、より高く売るために、賢いお手入れ方法を
少しご紹介させていただきます。
毛皮の使用方法と、毛皮のお手入れは、とても大切でございます。
毛皮製品を汚さない為の、ちょっとした注意と、
強い湿気や乾燥、汚れは毛皮の品質や風合いを
損なう原因となりますので、十分にご注意くださいませ。
◆外出から戻りましたら、逆さにして振るか、
軽く叩いて毛皮に付着したホコリを落とします。
針金ハンガーは一点に重みが集中してしまいますので、
厚みのあるハンガーに吊るして陰干しを行い、
十分に湿気を取ってからクローゼットに仕舞います。
◆雨や雪で濡れてしまったら、
振るか、乾いたタオルで軽く叩くなどをして水気を取り、
風通しの良い所で自然乾燥させます。
ドライヤーで熱を加えたり、ストーブでの乾燥は、
毛皮を傷める原因となりますので、お控え下さいませ。
◆毛癖が付いてしまいましたら、
軽く霧を吹いて自然乾燥させ、完全に乾いたら
そっと振ると良いそうです。
ブラッシングをする際は、ナイロン製のブラシを避けて、
毛の向きに沿って、ソフトになでるようにしてブラッシングを行います。
◆汚れが目立つ衿・袖のお手入れは、
簡単な汚れでしたら、濡れたタオルをきつく絞って
軽く叩きだす要領で素早く拭きます。
汚れが付いてから時間が経たないうちに、
着用後、そのつど汚れの有無の確認をお勧め致します。
◆毛抜けしないためには、
ホコリをつけたまま長時間放置したり、
香水を直接振りかけたりすると、
毛抜けや変色の原因となりますので、お避け下さいませ。
◆新しい毛皮で毛が抜けてしまうのは、
加工段階で出た無駄毛が完全に取り除かれていない事が多く、
このムダ毛が取れてしまえば、あとは殆ど抜けませんが、
使用状況や、保管状態など、経年経過で毛が抜けることは、
毛皮の劣化が原因と推測されます。
ゴソゴソと毛が抜け落ちてしまう毛皮は、
お買取不能な場合もございますので、
ご面倒ですがデリケートな素材である毛皮製品のお手入れには、
「ひと手間」を惜しまれず、高く買った毛皮は、
売るときも高くお売り頂ければ幸いでございます。
◆白や淡い色の毛皮製品のお取り扱い
リンクス、ホワイトミンク、ホワイトフォックス、
サファイヤミンク、シルバーフォックスなどの
淡い色の毛皮類や、白い部分のある毛皮製品は、
何年か経過しますと汚れが目立ったり、
変色や色焼けを起すことがあります。
毛皮の性質上、やむを得ないことではございますが、
それを防ぐためには、
使用後は、よく汚れをふき取ること、
丁寧にブラッシングをすること、
保管の際に、光線に当らないように注意をすること、
早めに、毛皮専門のクリーニングに出すことなどをお勧めいたします。
◆毛皮の保管方法としまして、
コートやジャケットは、専用のカバーか木綿の布袋で覆い
他の衣服と重なり合わないように、十分にスペースを取って
クローゼット・洋服ダンスにしまいます。
洋服でギュウギュウに押しつぶしてしまうと、
毛が倒れてしまったり、毛皮の毛癖の原因となっってしまいます。
また、毛皮は生き物ですので、ビニール製の袋に入れることは、
毛皮に呼吸をできなくさせ、湿気と虫食いの原因となりますので、
ビニールカバーを掛けての禁物でございます。
湿気の無い、直射日光の当たらない部屋での保管が最適でございます。
蛍光灯の光も変色や焼けの原因となってしまいますので、御注意くださいませ。
◆防虫剤は、薄い布や、薄い紙に包んで、
常に同一の種類のものを使用することをお勧めいたします。
色々な種類を混ぜて使用すると、防虫効果が期待され難いからです。
また、香りの強い防虫剤は、毛皮にニオイが移ってしまうことが有ります。
毛皮は人の髪の毛と同じで、ニオイを吸着しやすい性質が有ります。
◆毛皮を着るシーズンが終わりましたら、
転機の良い日をお選びになり、十分に埃を叩き出します。
風通しの良い所で、数時間陰干しを行い、
湿気を十分に取ります。
特に梅雨時期から夏場を、毛皮を汚れたまま越してしまいますと、
黄ばみや抜け毛の原因となってしまう可能性がございます。
◆クリーニングに出すときは、毛皮のシミやほつれ、
抜け毛などのダメージが無いかのチェックをよく行い、
必ず「毛皮専門のクリーニング店」にご依頼くださいませ。
毛皮の扱いは、大変デリケートでございますので、
プロの毛皮専門クリーニング店にお任せされることが、お勧めでございます。
もしこの先も、着る機会が無さそう?
と思われる、高級毛皮製品のご売却をお考えの際は、
老舗の毛皮買取専門店である毛皮買取市場に、
是非一度、お気軽にご相談くださいませ。
毛皮買取専門スタッフが、親切丁寧にお話をお伺いさせて頂きます。
お忙しい中、毛皮買取市場ブログに足をお運び頂き、誠に有難うございました。 |